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???『At the Close of a Century』だなんて、何やらものものしいタイトルのボックス・セットではある。とてつもないライターでありパフォーマーであるスティービー・ワンダーの仕事を振り返ったものにしても、だ。しかし、考えてみてほしい。ちょうどこのセットが登場するころに50歳の誕生日を迎えるワンダーは、すでにレコードをつくり続けて36年になるのである。となれば、現時点でのマイルストーンを世に送り出す際、大方のアーティストたちよりも少しばかりもったいぶったって彼なら許されるはずだ。 ???過去にもさまざまなレトロスペクティブものがあったが、『At the Close of a Century』はワンダーのキャリアを全体的に網羅した初めてのもの。1枚目のディスクを聴き終えるまでには、彼が初期にモータウンで発表したヒット曲の数々を耳にし、1970年代に入ってランドマーク的なアルバムを連発することになる彼の成長ぶりを目の当たりにすることになる。(ワンダーが書いたアレサ・フランクリンのヒット曲「Until You Come Back to Me」が、ここでは作曲者自身によるレア・バージョンで登場。)2枚目、3枚目のディスクには、『Talking Book』(1972)から『Hotter Than July』(1980)までのLPから選曲されており、珠玉のような名曲が続く。1973年のアルバム『Innervisions』に至っては、1曲を除いてすべてが収録されているほどだ。そして「Master Blaster」以降のヒット曲である「That Girl」や「Overjoyed」が最後のディスクのごちそうとなる。エッセイ、写真、ディスコグラフィを掲載したスマートなブックレットも付いているし、パッケージもかっこいいので、ハード・コアなスティービー・マニアも迷わずコレクションに加えたくなるだろう。(Rickey Wright, Amazon.co.uk)
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???パンチがありながらスイートな歌い手、サム・クックによるポップ・クラシックは幅広いオーディエンスを獲得したが、その彼がソウル・スターラーズと共にスペシャルティ・レーベルに録音した音楽は、クック自身のベストであると同時にゴスペルの最高峰だ。1950年、偉大なR.H.ハリスに代わって19歳の若さでソウル・スターラーズに加わったクックは、その後ポップスの分野に持ちこむことになる独特のスタイルを身につけるが、相変わらず教会で歌っていたのである。ディスク1では、まだ原石のような1人の無名ボーカリストのむき出しの情熱が伝わってくる。ディスク2では、クックはもはやR.H.ハリスの補欠ではなく、独自の音楽性を放っている。ディスク3は、名ボーカリストとしての、また野心的なソングライター(「Touch the Hem of His Garment」は特に有名)としてのクックの成長ぶりを見せつける一方で、ソロ・アーティストとして世俗的な音楽へと向かう彼の姿をドキュメントしている。天の声にも似た83トラックを収録したセット中、「Come and Go to That Land」の未使用テイクは、ぜい肉をそぎ落としたアレンジが、後の「Sacred Steel」を予感させるし、ボーカルとオルガンの掛け合いを中心に展開する「All Right Now」は、ゴスペルのような高揚感をもつ。「Were You There?」の幾通りものテイクを聴くと、ごくありふれた素材を自分のものへと変えていくクックの手腕が分かる。最後の3つのトラックは、クックがライヴ演奏で放つ電撃的なインパクトを捕らえている。(Don McLeese, Amazon.com)
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プリンス、O(+>, タフカップ、またはザ・アーティスト。この膨大なコレクションを収録したCD3枚と、「アンプラグド」は、ファンクタウンの最高峰に位置する提唱者プリンスを聴くべき理由は彼の名声でなく、その音楽にあることを証明している。激しいジャム、 (「Acknowledge Me」「Interactive」「Da Bang」、セックサデリックなファンク「 funk (「Tell Me How U Wanna B Done」) そして 予想外の陽気さ(「Movie Star」)を含んだ 『Crystal Ball』は何ものにもとらわれない輝きに満ちている。頭を麻痺させる「Cloreen Bacon Skin」、ブロードウェイの失敗作「Strays of the World」のようなつなぎ曲もあるが、全体的に最盛期時代のプリンスの内側を覗いたような、貴重なアルバムだ。
???だが幸運にも、この3枚組セットの編集者は、はじめてヒットチャート入りした曲(1973年の「I'm Gonna Love You Just a Little More Baby」)から、低くて太い声の仲間の色男アイザック・ヘイズと1992年にデュエットした「Dark and Lovely」まで、ホワイトの主要ヒット曲すべてを収録することに成功している。それに加え、オーケストラによるインストゥルメンタル(1973年の忘れがたき「Love Theme」)やラブ・アンリミテッドのトラック(「Walkin' in the Rain with the One I Love」)を選曲することで、シンガーでありプロデューサーでありソングライターでもあるホワイトの音楽の全体像を教えてくれる。さらに、未発表トラック(「Love's Beginning」)や重要曲「Secret Garden」(クインシー・ジョーンズの1990年のアルバム『Back on the Block』に収録)も盛りこまれた本セットは、バリー・ホワイトの決定盤的コレクションとなっている。(David Nathan, Amazon.co.uk)
???レディングはスタックス独特のソウル・サウンドを体現していた。その特徴として挙げられるのは、最初からパワー充分のホーン・アレンジやヘヴィなリズムをいっそう活気づかせていく手法、そして胸の内を熱烈なまでに歌い上げるというシンプルな姿勢だ。これ見よがしなところが目立つ初期のスタイルは「Shout Bamalama」という形で確認できるが、その後、たちまちレディングの有無を言わさぬ神々しいヴォーカル・パワーが発現し、このセットを輝かせ始める。レディングは焼けつくような思いを歌った失恋ソング(「That's What My Heart Needs」)で傷心したかと思えば、「Mr. Pitiful」のようなチューンでは、破裂するようなテンポ、複雑なホーン・アレンジ、途切れることのない情熱でフロアを震撼(しんかん)させる。名パートナーであるブッカー・T. & ザ・MG'sと共に大量のトラックを量産するようになった頃のレディングは、ドラマティックな歌いっぷり、畏敬の念を呼び起こすパワー、いずれも圧倒的で、どんな時も忘れがたいパフォーマンスを聴かせていた――その多くはこの4枚に収められている。
???1枚目から3枚目まではカタログ的な内容。初期のチューンの数々(レディングの才能が培われていく過程が手に取るように分かる)からカーラ・ジョーンズとの往年のヒット曲「Tramp」、はちきれんばかりのエネルギーをまき散らすサム・クックの「Chain Gang」までを網羅。4枚目はライヴ・パフォーマンス集で、どの演奏も際立って印象的だ。そして、レディングの偉大さを雄弁に物語る「(Sittin' On) The Dock of the Bay」。悲しむべきことに、この曲を録音中、ジョージア州メイコンに生まれ育った彼は早すぎた死を迎えたのだった。
???このセットよりもっとコンパクトなものをお探しの方には『Dreams To Remember: The Otis Redding Anthology』をおすすめする。ただし、CD4枚を要した内容が、こちらではわずか2枚に押しこまれている点をお断りしておく。(Andrew Bartlett, Amazon.com)
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???CD3枚組のこのセットには、この4人組の真髄がたっぷりと収められている。1961年の最初の成功からスタートし、ソウルフルな名曲のリメイクを試みたおびただしい数のトラックへと進んでいく。ところが、「Green Onions」的なスタイルを模索するうち、バンドはインストゥルメンタルの手法を何十とおりも身につけ、後にはメデスキ、マーチン&ウッドのように完全なインスト曲も手がけるようになった。また、メンフィス・ソウルのもっとも尊敬を集めていたアーティストたち数人(オーティス・レディング、ウィルソン・ピケットら)のバックを幾度となく務めながら、次第に存在感を増していくベーシストのドナルド・“ダック”・ダン、初代ドラマーのアル・ジャクソンによるリズムにオルガンと何層にも重ねたギターをかぶせるという基本的なサウンドを確立した。ここに収められた「Ode to Billie Joe」を始めとする多数のチューンが証明しているとおり、ブッカー・T. & ザ・MG's は展開性のあるマイナー・キーのソウルを得意とし、1960年代に入ってもチャート入りを果たしたヒット曲や見事なアルバムを量産し続けていた。
???2枚目のCDには素晴らしい聴きどころがいくつかある。特筆すべきは、ビートルズの『Abbey Road』への気の利いた返歌となっているオール・インストゥルメンタル・アルバム『McLemore Avenue』からのトラックだ。3枚目にはアルバート・キングをヴォーカルに迎えた、たくましい「Born Under a Bad Sign」や、ボズ・スキャッグス、ニール・ヤングのバックを務めたトラック(亡くなって久しいジャクソンに代わり、スティーヴ・ポッツやジム・ケルトナーがドラムスを叩いている)を収録。聴き終わると「もっと!」と言いたくなってしまうコレクションだ。(Andrew Bartlett, Amazon.com)
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